【スタッフブログ】途上国でもフードロスは起きている?!

こんにちは、スタッフのM美です(^^)

近年、世界で問題となっているフード(食品)ロス。
今年9月には、初の国連主催「食料システムサミット」も開催され、日本も含め150ヶ国を超える国が参加しました。

フードロスは、世界で年間13億トンにものぼり、これは世界の食料生産量の3分の1に当たります。(出典:FAO(国際連合食糧農業機関)報告書)

日本では、年間643万トンが廃棄されており、日本人の一人当たりの年間食品廃棄物量は世界で第6位、アジアではワースト1位という多さです。(出典:2019年農林水産省)
日本のフードロスの大きな原因のひとつとして挙げられるのが賞味期限で、小売店での売れ残りや、家庭でも賞味期限が切れたという理由で破棄されるのが大きな課題となっています。
その他にも飲食店での食べ残しや、売り物にならない規格外のものも多く廃棄されています。
日本は食料自給率が約38%ととても低く、海外から62%も輸入しているのにとてももったいないですよね。

フードロスの発生量の世界ランキングを見ても上位を占めるのは、日本を含めた主要国です。
それゆえに、こう思われている方も多いのではないでしょうか?

”フードロスの多くは先進国の問題で、発展途上国ではフードロスは問題となっていない”

確かに、アフリカをはじめとする途上国では、食料不足による飢餓や栄養不足が問題になっていることは事実です。
しかし、実は途上国でも先進国と同様にフードロスが発生しています。

しかし、理由は主要国と異なり、流通環境や保存設備、加工施設といったインフラが整っていないため市場に出回る前に腐ってしまうといった理由からやむをえず捨ててしまうことによるフードロスが多くを占めます。

世界の人口は、2050年には現在より20億人も増加し、約97億人にのぼるとみられています(出典:国連世界人口推計2019年版)。
それに伴い、食料需要も現在の1.7倍の約58億トンにまで増え、今のままのフードロスの状況が続けば、人口増加に伴って栄養不足で苦しむ人がますます増加すると予測されています。(出典:農林水産省)
そのために世界中の限られた農地で、人口の増加率以上に食料の生産性を上げなければなりません。

私たちスタンデージも、現在ナイジェリアの農家さんにご協力いただき、農家さんの生産性向上につながるプロジェクトの実証実験を行っています。
ご興味がありましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
▶お問い合わせはこちらから

▶アフリカビジネスのリアルな最前線を毎週お届けする「DiGiTRAD メルマガ」無料登録はこちら

Please follow and like us: