2024.3.8
※本コラムは連載となります。前回はこちら※
貿易や国際物流において欠かせない「船荷証券(B/L)」。
未だに紙でやりとりされることが多いなか、欧州などを中心に電子化に向けた法整備の動きが目立ってきています。
当コラムでは船荷証券(B/L)の電子化にはどんなメリットがあるのか、なぜ未だに実現していないのかなどについて、分かりやすく紐解いていきます。
第2回目となる今回は、船荷証券を電子化したものである「電子船荷証券(eB/L)」について、その定義や役割、期待されるメリットなどを解説します。
■電子船荷証券(eB/L)とは
電子船荷証券(eB/L)は、基本的に従来の紙の船荷証券(B/L)のデジタル版です。
電子船荷証券(eB/L)は、紙の船荷証券と同じ法的・機能的な役割を果たし、貨物の受領証、運送契約の証拠、貨物の所有権を証明する書類として機能します。
電子化することで紙よりも合理的、効率的、かつ安全なやりとりを可能にし、貿易関係者間での文書や情報の即時伝達を容易にするという効果を期待できます。
電子船荷証券(eB/L)が重要な理由
従来の紙の船荷証券に比べ、電子船荷証券(eB/L)は次のような利点をもたらし、海運・物流分野に革命を起こすものと考えられています。
(③に続く)