2024.10.29
東京都港区に本社を置き、デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がけるスタートアップ企業の株式会社STANDAGEと、東京都新宿区に拠点を持ち、非FIT太陽光発電所開発および系統用蓄電池開発を行うスタートアップ企業の株式会社GRITZは、中古太陽光パネルをナイジェリアへ輸出する新たなビジネスにおいて業務提携を行うことを発表いたします。
<サービス名>
ナイジェリア ソーラーパワー プロジェクト
Nigeria solar power project
<背景>
日本国内では、2012年のFIT(Feed In Tariff: 固定価格買取制度、以下「FIT」)法施行以降、太陽光発電所が急増しましたが、FIT制度の終了やリパワリングによる太陽光パネルの交換に伴い、大量のパネル廃棄が問題視されています。
カーボンニュートラルの達成には、既存発電所の卒FIT後の継続とリパワリングによる発電効率の向上が必要です。しかし、FIT制度終了後の2032年以降、多くの発電所が順次閉設となることや、リパワリングによって同時多発的なパネル交換が行われるとみられることから、大量のパネル廃棄問題への対策が求められています。
一方、人口爆発の最中にあるアフリカでは、2040年には電力需要が現在の4倍に増加すると見込まれています。エネルギー不足が懸念されるなか、比較的容易に設置でき、分散型のエネルギー供給源となる太陽光発電所に注目が集まっており、電源構成に占める太陽光発電の割合は、現在の1%程度から2040年には17%まで増加するといわれています。
アフリカでのビジネスに強みを持つSTANDAGEは、すでにナイジェリアで販路開拓を進め、複数の企業から引き合いを受けています。
<提携内容>
(株)GRITZの提供する太陽光発電所開発事業への知見と、(株)STANDAGEおよびKENAD & STANDAGE LTD. (ナイジェリア現地法人)が提供する販路、在庫用設備、物流オペレーションをかけ合わせます。
この提携により、太陽光発電所の閉設やリパワリングで発生する中古太陽光パネルを海外に輸出しリユースするビジネスを通じて、日本国内にとどまらず、世界のカーボンニュートラル達成やアフリカのエネルギー問題の解決に貢献して参ります。
この提携によって期待される具体的な効果は以下の通りです。
環境負荷の軽減:
破損や致命的劣化がないにもかかわらず、産業廃棄物として処分されてしまう中古パネルを輸出にまわすことで、廃棄によって懸念される環境負荷を軽減することが期待されます。
アフリカのエネルギー問題の解決:
アフリカでは全土的にエネルギー不足が深刻であり、太陽光発電の需要が高まっています。この提携により、中古太陽光パネルをアフリカに輸出し、エネルギー供給問題を改善することで、地域のエネルギー問題の解決に貢献します。
市場拡大とシナジー効果:
両社の強みを活かし、アフリカ市場での販路拡大を図ることができます。STANDAGEの貿易決済システムとGRITZの太陽光発電所開発の知見を組み合わせることで、新たなビジネスチャンスを創出し、シナジー効果を発揮します。
<プロジェクトスキーム>
<開始時期>
2024年11月上旬~
<会社概要>
株式会社STANDAGE
■ 社名:株式会社STANDAGE
■ 住所:〒105-0012 東京都港区芝大門1丁目12-16 住友芝大門ビル2号館4F
■ 代表:足立 彰紀
■ 主な事業:
・ブロックチェーン技術を活用した新貿易決済システムの開発
・デジタル貿易プラッフォーム「デジトラッド」の開発・提供
・中小企業向けワンストップ輸出支援サービス「まるなげ貿易」の提供
■ ホームページURL:https://standage.co.jp/
株式会社GRITZ
■ 社名:株式会社GRITZ
■ 住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目16番6号 新宿タツミビル10階
■ 代表:濵野 博行
■ 主な事業:
・太陽光発電所開発事業
・太陽光発電事業
・再生可能エネルギーに関するコンサルティング事業
・メディア運営事業(アスグリ – 再生可能エネルギー関連情報サイト)
■ 運営メディア:アスグリ(https://asuguri.jp/)
■ ホームページURL:https://gritz-holdings.jp/