西野金陵株式会社

老舗酒造メーカーが挑む欧州展開――一人輸出体制から脱却するための戦略とは西野金陵株式会社 様

寛政元年創業、香川県琴平を拠点とする老舗酒造の西野金陵株式会社は、清酒『金陵』を中心に酒類や食品の製造・卸売を展開しています。アジア圏での輸出実績を持つ同社は、新たな市場としてヨーロッパ進出に挑戦。限られた人的資源の中、海外販路拡大の鍵を握るのがSTANDAGEの『おまかせ貿易』です。

課題

  • 欧州市場に関する営業戦略および販路構築に関するノウハウ不足
  • 輸出業務を単独で担う体制による人的資源のひっ迫
  • 距離的制約と言語・文化差による海外現地市場へのアプローチ困難

現状

  • 現地市場調査と営業資料の作成支援の獲得
  • コールドメールを活用した初期営業活動の代行
  • 未開拓地域における販路開拓のための土台形成

今回、STANDAGEのおまかせ貿易を導入することになったきっかけを教えていただけますか?

私たちは、既にアジアなど主要国への日本酒輸出実績がありましたが、ヨーロッパをはじめとした未開拓地域への進出には課題を感じていました。特に「直接貿易」を行う上で、人的リソースの不足が大きな障壁となっていたのです。

弊社の輸出業務は基本的に私一人で対応していたため、新しい市場の開拓までは手が回らないというのが実情でした。そんな折、銀行の紹介で『おまかせ貿易』の存在を知りました。自分たちだけで挑むには限界があると感じていたタイミングでもあり、日本から距離的にも遠く、出張での対応が難しい地域をフォローしていただけるというお話を伺い、導入を決意しました。

具体的にどのような内容でしたか?

『おまかせ貿易』の導入から半年が経過しました。現時点では、弊社が実績を持たない地域に対する情報収集や営業代行を中心にご支援いただいています。具体的には、現地市場の情報収集から始まり、営業資料の作成、そしてその資料を基にしたコールドメールによる営業活動のサポートを受けています。

まだ営業活動自体はスタートしたばかりではありますが、弊社単独では対応しきれない貿易に関わる実務を、代行的に担っていただいている点に価値を感じています。

導入後、どのような効果が得られましたか?

導入から間もないということもあり、現時点で具体的な売上成果が出ているわけではありませんが、未開拓地域への第一歩を踏み出すための土台が整ってきた実感はあります。今後に向けては、単に輸出して終わりではなく、現地におけるブランドの認知と定着に向け、共に取り組んでいける関係性を期待しています。単発的な商流よりも、安定した取引先との継続的な流通が構築されることが目標です。

今後、おまかせ貿易にはどのようなサポートを期待されていますか?

目指す姿としては、実績のなかった欧州地域において、安定した売上を見込める販路を構築し、日本酒への理解がある信頼できるパートナー販売店との関係性を築くことです。契約期間が2年間ある中で、初期段階を経て土台が整いつつある今、今後のさらなる展開とスピード感のある取り組みに大きな期待を寄せています。

香川/讃岐の地酒・金陵ブランドのフラッグシップと言えるその特徴は、 精米歩合35%のシャープで上品な辛口。

西野金陵 多田様のコメント

日本酒業界では、営業や輸出対応を一人で担っている酒蔵も多いのが現状です。そんな中で、営業代行的な役割を果たしてくれるスタンデージ社のような存在は非常に心強いと感じます。特に、貿易業務に精通していない酒蔵にとって、「インボイスとは何か」といった初歩的な部分から丁寧に対応してくださるのは大きなメリットです。

専門的な知識がなくても貿易に挑戦できる環境が整うという点で、多くの同業他社にもおすすめできるサービスだと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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