2023.10.12
日新、三菱倉庫など国際物流大手10社の概算見積もりを数秒で取得し比較 物流会社・荷主両者の非効率を解消
株式会社STANDAGE(東京都港区、代表取締役:足立彰紀、以下スタンデージ)は、国際物流費の概算見積もりの即時取得・比較と、依頼後の社内外のやりとりの一元管理が可能になるサービス「デジトラッド・フォワーディング」(以下、本システム)の正式版を2023年10月1日より公開しました。本システムは23年3月よりベータ版の提供を行っており、出資社であり大手物流会社の山九株式会社によるノウハウ提供や、数社のフォワーダーによる試験運用を通して、機能の調整やUI・UXの修正を行ってまいりました。
正式版開始時点(23年10月現在)では、株式会社日新や三菱倉庫株式会社など、国際物流大手10社の物流費の概算見積もりの比較および本発注手続きが可能で、24年末までに1万ユーザーの獲得を見込んでいます。
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■開発の背景
「デジトラッド・フォワーディング」は、物流会社の現場の目線を重視し開発されたデジタルフォワーディングシステムです。物流業界にもDXによる業務効率化の波が押し寄せるなか、大手を中心に自社システムの開発・活用が進んでいる一方で、「点」でのシステム化を進めてきたために、社内外のスムーズな横連携ができず、業務の非効率さが課題となっています。
大手物流会社へのヒアリングによれば、1日の業務時間のうち半分はメールや電話の確認や対応に追われているといいます。
新たなDXシステムを導入するにも、既存のオペレーションを変えるリスクに躊躇する物流会社は多く、こうした課題が業界全体のDX推進・業務効率化の遅れに繋がっています。
■「デジトラッド・フォワーディング」の概要
「デジトラッド・フォワーディング」は荷主と物流会社(フォワーダー)の双方の課題を解決することを目的としています。荷主は、取得までに数日から1週間かかっていた物流費の見積もりを、オンラインで即時に取得し検討することができます。
また、概算見積もりを確認したうえで、そのまま同じプラットフォーム上から本発注の手続きに進むことができます。物流会社にとっては確度不明の膨大な量の見積もり作成にかかる労力の大幅な削減に繋がり、確度の高い案件のみにリソースを割くことが可能になります。
また、「デジトラッド・フォワーディング」では、「チケット」システムを採用しており、本見積もりの依頼・発注から担当者間のやりとりまで、プラットフォーム上で案件ごとに一元管理できます。
「チケット」システムはスタンデージが独自に開発したもので、添付書類を含めたやりとりを案件ごとにまとめて管理できるほか、社内外の担当者とはチャット形式で対話が可能です。
今回提供を開始した正式版では、23年10月時点で国際物流大手である株式会社日新、三菱倉庫株式会社(※五十音順)を含む合計10社のレートを搭載し、諸条件入力のうえ各社の概算見積もりを取得することが可能です。
参画各社からは、「荷主とのやりとりを効率化することができ、非常に利便性が高いと感じています。また、当社は3月からデジタルフォワーディングサービスForward ONEを本格展開しており、親和性が高く、当社サービスを知っていただく新たな流入経路・顧客接点としても期待しています」(株式会社日新 事業戦略部 物流DX推進室 中川穣様)、「他社との料金比較が容易になることでメリットよりもデメリットが多くなるのではと懸念していましたが、洗練されたUIでお客様を惹きつける仕組みだと考えを新たにさせられています。この仕組みを利用することで多様な顧客層の開拓になると期待しています」(三菱倉庫株式会社 企画業務部 桝田浩司様)といったコメントが寄せられています。
■今後の展望
今回の10社のほか、さらに複数社の物流会社ともレート提供に向けて協議を進めており、24年中には本システム上で50社以上の概算見積もり取得・比較が可能となることを目指しています。
また、スタンデージおよび参画物流各社を通じて主なユーザーとなる荷主や商社への案内も進めており、24年中には1万ユーザーの獲得を見込んでおります。
スタンデージは今後も、世界中のすべての国がすべてのものに平等にアクセスできる世界の実現を目指し、貿易業界に関わるあらゆるプレイヤーを集結させ、貿易業界全体を次世代のステージに押し上げる貿易DXプラットフォームの開発・提供に取り組んでまいります。
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