スタンデージ、山形県酒造組合統一ブランド「山形讃香」の輸出オフィシャルパートナーに就任

品質管理とトレーサビリティの問題を解消しブランド保護 転売リスクの最小化も

 

デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がける株式会社STANDAGE(東京都港区、代表取締役社長:足立彰紀、以下スタンデージ)は、山形県酒造組合が手がける日本酒銘柄「山形讃香」の海外輸出にあたり、オフィシャルパートナーに就任しました。山形讃香は山形県酒造組合が手がける日本酒の銘柄で、毎年県でトップの成績を修めた酒米チャンピオンと酒蔵チャンピオンがタッグを組み醸造する純米大吟醸酒です。2023年現在、酒造組合の主導で統一銘柄づくりに取り組んでいるのは山形県のみです。
輸出に関する諸手続き等はすべて商社機能をもつスタンデージが担います。また、輸送にはスタンデージが農林水産省の補助事業として構築したコールドチェーン(定温航空便によるドアtoドア輸送網)を活用することで、品質維持とトレーサビリティを担保し、ブランド毀損リスクを最小化します。

 

■背景と展望

山形讃香は1985年から醸造開始した山形県を象徴する日本酒で、2022年に全面リニューアルを行いました。

国内全域にて販売されている山形讃香ですが、県の看板を背負った珠玉の銘柄であることから、長時間にわたる輸送時の品質管理が難しいことや転売リスク、現地に渡ってからのトレーサビリティ管理ができないことなどを理由に、海外輸出については検討止まりとなっていました。

 

一方、日本酒の海外向け輸出高が2010年から12年連続で過去最高を更新するなど、日本食・日本酒に対する海外からの関心は確実に高まっています。

スタンデージは農林水産省の補助事業として、2023年からコールドチェーン(定温航空便によるドアtoドア輸送網)の構築に取り組んでおり、この物流網を使って欧州・アメリカ向け越境ECサイト「縁-YUKARI-」を通じて日本酒や日本産品の輸出を行っています。

従来のコンテナ輸送では品質管理面で難しいとされていた生酒なども、定温航空便の活用で品質を保ったまま顧客の手元まで届けることができるようになりました。

 

山形讃香の輸出にもこの物流網を活用することで、品質管理とトレーサビリティの問題を解消することができます。また、海外向けは一部の国を除いてすべてスタンデージを通してのみ販売することで、転売リスクを最小化します。

販売はスタンデージが運営する越境ECサイト「縁-YUKARI-」を通じて行われ、23年9月の「サロン・デュ・サケ」(仏パリ開催)など、現地での試飲を含めた展示・販売会への出品も行っています。24年度末までに生産本数のうち2割を海外売上とすることを目標とし、「酒どころ」としての山形県および山形讃香ブランドの認知向上に努めます。

 

スタンデージは山形讃香の海外輸出をオフィシャルパートナーとして全面的に支援することで、日本文化の正しい認知・普及と地方創生に寄与するとともに、日本の貿易市場の活性化に貢献してまいります。

 

■山形讃香について

「山形讃香」は、日本の最高峰を目指し、山形県と県酒造組合の技術を結集した、オリジナルブランドの純米大吟醸です。

山形讃香の原料は、豊かな自然が育む清らかな水に加え、山形県で開発した酒造好適米「雪女神」の中でもコンテストで選ばれた特に優良なものを厳選し、醸造は、その年に選ばれた優秀酒蔵のみが醸すことを許される、すべてが山形産の至極の一本です。

雪女神は山形から世界に誇れる高級な日本酒を製造したいという思いで開発された、山形県開発の酒造好適米です。山形讃香に使用されるのは、この雪女神のなかでも県内で実施されている酒米コンテストの成績上位者が栽培したものに限られ、精米歩合は35%以下と定められています。

醸造は、精米歩合40%以下の雪女神を使用し前年度に製造した純米大吟醸酒が、県品評会において上位の成績を獲得した数社にのみ許されています。

2023年の山形讃香は、新庄市の大沼敦さん栽培の「雪女神」が酒田酒造(酒田市)・和田酒造(河北町)・東の麓酒造(南陽市)に託され、醸造されました。

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