【導入事例】教育玩具メーカーの株式会社アーテックに貿易まるなげパッケージ「デジトラッド」を提供

サウジアラビア教育省の認可を受け中学校にプログラミング教材を提供 導入から1年半以内で海外売上を構築

 

デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がける株式会社STANDAGE(東京都港区、代表取締役社長:足立彰紀、以下スタンデージ)は、2022年1月から株式会社アーテック(大阪府八尾市、代表取締役社長:藤原悦、以下アーテック)に貿易まるなげパッケージサービス「デジトラッド」の提供を開始しています。2021年頃からサウジアラビアにてプログラミング教育が開始されたことで、現地では関連教材のニーズが発生。そこにアーテックのプログラミング教材を売り込み、サウジアラビア教育省からの正式導入となったことで、サービス契約から1年半以内で海外売上の構築を達成したことをお知らせします。

 

■導入の背景

アーテックは図工・美術の学校教材専門メーカーとして1960年に創業し、以来60年以上にわたって、幼稚園や学校向け教材やロボットプログラミング教材など、教育に関わるプロダクトや玩具を取り扱っています。

2010年に海外の展示会に初めて出展した際、自社製品の海外向け需要について認識し、輸出事業を開始しました。

なかでも現代の社会で最も若い大陸ともいわれるアフリカ地域には、自社製品との相性から特に高いポテンシャルと魅力を感じていた一方で、先進国に比べて限られた情報のなかで信用に足る代理店を見つけることに難しさを感じていました。

 

スタンデージは2017年の創業当初からアフリカ地域に注力してビジネスを展開しており、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、エジプトの4カ国に拠点を配置。現地人材を雇用し、アフリカとの貿易に関わるさまざまな取り組みを行っています。

貿易まるなげパッケージ「デジトラッド」は、自社単独での貿易構築が困難な国内企業向けに、販路開拓から決済、物流まですべてスタンデージに委託ができるサービスです。

国内企業の輸出支援においても、創業当初から築いてきたアフリカとの強固なリレーションを生かし、アフリカ向けの貿易構築・販路開拓に強みを発揮しています。

 

自社製品に確かな海外需要があり、アフリカ地域への進出を拡大していきたいアーテックを、アフリカ地域に拠点とリレーションを持ち、アフリカ向け貿易の構築に強みのあるスタンデージが支援することで、アーテックのもつ課題を解決し海外売上拡大が見込めると考え、両社契約に至りました。

 

■主な役務提供内容

製品は国内にて買い取りを行うため、メーカーは国内への出荷と同様の手順・工数にて輸出を行うことが可能です。その後の販路開拓や契約関係の作業、輸出関連書類の作成等はすべてスタンデージが行います。

並行して、スタンデージ側ではメーカーの製品理解と現地における市場・需要の調査を行います。結果に基づいて現地のバイヤーが集まる展示会への出展等の販促活動を行い、引き合いの発生から価格交渉、契約、決済、サンプル含む輸送の手配まですべてスタンデージが実施いたします。

 

サウジアラビアでは国家戦略であるビジョン2030の一環として、2021年から中等教育でのプログラミング教育が導入されました。

この時期にアーテックの現地展示会への出展をスタンデージが代行。現地語ネイティブのスタッフがバイヤーとの商談を行い、バイヤーを通じてサウジアラビア教育省への提供が決まりました。

すべてアラビア語に翻訳された教材がサウジアラビア各地の中学校へ提供され、デジトラッド導入から1年半以内に海外売上を構築しました。

 

サウジアラビアのほか、ナイジェリアや南アフリカなど、スタンデージが強みとするアフリカ地域へのアーテック製品の販売実績も着々と積み上げています。

23年10月末からドバイで開催される教育系の展示会「GESS Dubai Education Exhibition and Conference」にも出展し、さらに海外売上を伸ばせる見込みです。

■アーテック 営業 エスタリー・ルーク様のコメント

教育玩具を取り扱っているアーテックが、海外進出において最初に向き合った難問は、世界各国の異なる教育市場を理解し、各国に合った教育玩具を開発することと、より多くの子供たちが楽しく学べるよう現地に教育玩具を提供できる取引先を探すことでした。

現在アーテックは、主にロボットプログラミング教材を世界各国に輸出しています。

アフリカや中東地域には、特に教育市場の発展の可能性を感じており、今後より多くの子供たちがプログラミング教育に触れる機会が増えていくと考えています。そこで、アフリカと中東地域での取引先探しに重点を置きました。

その際に、スタンデージの「デジトラッド」サービスを導入することで、現地スタッフを活用した貿易サポートと取引先探しが可能になりました。

スタンデージによる日本国内での製品の買い取りや、様々な貿易に関する対応が可能であることも魅力を感じました。

自社商品の中近東及びアフリカ大陸での展開を実現してくれたのはスタンデージの「デジトラッド」です。

 

■国内のべ100社が導入する「デジトラッド」

「デジトラッド」はスタンデージが独自に開発した、販路の開拓から交渉・契約、決済、物流や通関に関わる事務手続きまでワンストップで提供する総合貿易パッケージサービスです。

 

22年下半期の急激な円安や、輸出拡大に向けた国の取り組みにより、日本全体の輸出高は緩やかな右肩上がりで推移する一方、中小企業の輸出高を都市部・地方部別に見ると、その格差はまだまだ大きく広がっています。

「デジトラッド」は、こうした課題を抱える日本の製造業がより自由に、より簡単に海外進出を実現できるよう、販路開拓から契約・交渉、決済、物流まで一気通貫で貿易づくりを代行するパッケージサービスとして誕生しました。

 

一部業務のシステム化やコンサルティングにとどまるのではなく、貿易におけるすべての流れを「まるなげ」できるサービスです。23年8月時点で、導入企業数はのべ100社に達しました。

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