スタンデージ、三菱商事・ABCクッキングスタジオと地域創生で連携 日本産品の海外販促イベントプロジェクトを開始

コロナ前超えで好調のアジア圏インバウンド 「日本酒」接点に地方へ誘致促す

 

デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がける株式会社STANDAGE(東京都港区、代表取締役社長:足立彰紀、以下スタンデージ)、三菱商事株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:中西勝也、以下三菱商事)、日本及びアジア圏に料理教室を展開する株式会社ABC Cooking Studio(東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:志村なるみ、以下ABC)はともに、地域創生を目的とした日本酒および日本産品の販促イベントプロジェクトを開始いたします。
第一弾はシンガポールをターゲットとし、23年12月から24年2月にかけて、現地の料理と日本酒のペアリングをテーマとした料理教室をABCの現地スタジオにて開催いたします。扱う日本酒はその場で予約・購入が可能で、購入金額に応じて当該酒蔵での日本酒づくり体験等の特典を付与することで、生産地へのインバウンド流入を促します。

 

■世界的な日本酒ブーム到来 だからこそ知ってほしい、地方の隠れた名品

日本酒の海外向け輸出高は年々右肩上がりで推移を続け、2010年以降12年連続で過去最高を更新するなど、日本食・日本酒に対する海外からの関心は確実に高まっています。

一方で、日本酒の輸出は大手の酒造メーカーや有名な銘柄に偏っており、中小規模の酒蔵はロットの問題や自社リソースの不足等の理由から、輸出参入の機会を得にくいという実態があります。

 

有名な銘柄に人気が偏りがちなところ、本イベントプロジェクトを通して日本各地の隠れた名品を当地の歴史・文化とともに海外へ紹介することで、各地域のさまざまな酒蔵や銘柄の開拓意欲を刺激し、中小酒蔵の輸出機会創出や生産地へのインバウンド呼び込みに繋がるものと考えています。

 

■欧州で高評価の厳選銘柄をシンガポールへ 購入特典で酒づくり体験へ招待

第一弾は23年12月16日から24年2月6日にかけて、現地料理と日本酒のペアリングをテーマとした「1dayレッスン」(入会金不要・1回完結型のレッスン)を、ABCのシンガポールスタジオにて開催いたします。

日本酒はスタンデージが輸出支援先として契約する酒蔵のうち、水口酒造(愛媛県)、吉川醸造(神奈川県)に加え、県統一ブランドをもつ山形県酒造組合の3社の銘柄を提供します。いずれもシンガポール未進出ながら、これまでスタンデージが輸出支援を実施するなかで、仏パリや英ロンドンで高評価を受け、数十本以上の販売実績のある銘柄として選定したものです。

 

そして、それらの日本酒に合う料理をABCが開発し、現地のABCインストラクターが料理レッスンを通じて受講者に日本酒の魅力をPRします。シンガポールのABC会員は可処分所得の高い若い女性が中心で食への関心が高く、レッスンで作った料理をSNSで発信していることから、こうした会員をターゲットに日本酒の魅力を伝えていくことで情報の拡散を図ります。

 

また、シンガポールは多民族国家ゆえ異国の食文化に対し寛容で関心が高いという特色があります。東京・羽田からおよそ7.5時間と、インバウンド需要の呼び込みにも繋がりやすい距離です。

また、東南アジアの国々のなかでも平均所得が高い水準にあり、山形県酒造組合の統一ブランド「山形讃香(さんが)」をはじめ、スタンデージが取り扱うハイエンド銘柄が受け入れられやすい土壌があるといった理由から、第一弾のイベント開催地として決定しました。日本酒は当日に予約を含め購入を受け付けます。購入金額に応じて、各酒蔵での日本酒づくり体験への招待など特典を付与し、生産地へのインバウンド流入に繋げます。

 

■11月25日開催 ワークショップ(プレイベント)について

12月からのレッスン開始に先駆けて、11月25日にシンガポールのABCクッキングスタジオにて日本酒をテーマにしたワークショップを開催しました。

当日はシンガポール料理と日本酒のペアリングを楽しみながら、日本酒について学ぶコンテンツが提供され、定員60名に対し230名以上が申し込むなど、大盛況となりました。

当日は酒蔵自ら現地に趣き、地元の歴史や文化、観光地としての魅力、酒づくりへのこだわりなど、受講者たちに直接プレゼンテーションを行いました。

日本酒の当日販売本数は60本を想定していたところ、プレオーダーを含め80本程度の注文が入りました。

 

参加者へのアンケート(ABCにて実施・集計)によれば、「このイベントを通じて、あなたの日本酒についての知識が深まりましたか」という問いに対し、96%が「はい」と回答しました。

また、「日本酒の産地を訪れることにどの程度関心がありますか?」という問いに対し、半数以上が最大値である「5」と回答するなど、インバウンド需要喚起への期待が高まる結果となりました。

▲参加酒蔵によるプレゼンテーション(左:愛媛県/水口酒造、右:神奈川県/吉川醸造)

 

■3社の協業について

本イベントプロジェクトの大命題である地域創生を実現するため、各自治体とのコネクションとプロジェクト推進力を有する三菱商事、現地法人を有し海外でのイベントの豊富な実施・運営経験のあるABC、定温航空便によるドアtoドア物流網(※)を提供しているスタンデージの3社それぞれの強みを掛け合わせ、取り組んでまいります。

今後は日本酒のみならず、日本の様々な地域の文化や特産品にスポットライトを当て、海外の生活者に向けた魅力発信を通じて日本ファンを増やし、各地域に還元できるよう協業を推進してまいります。

 

※東南アジア向け輸送における本物流網の構築は、JETRO(日本貿易振興機構)の海外サプライチェーン多元化等支援事業として取り組んでいるものです。

 

■スタンデージについて

2017年3月設立。「すべての国が、すべてのモノに、平等にアクセスできる世界の実現」をビジョンに掲げ、地域や国に関わらず安心・安全・安価に「商品」と「代金」の同時交換を可能にする、ブロックチェーンとステーブルコインを活用した新貿易決済システムの開発を行う。主要な市場はアフリカをはじめとする新興国とみて、ナイジェリアをはじめアフリカ4か国に拠点を設置し対アフリカ貿易事業を展開。貿易決済領域にとどまらず、販路開拓や受発注、国際物流といった貿易全体のDXを実現するシステムの開発・提供を行いながら、国内の新規貿易プレイヤーを増やすため、中小企業の輸出支援にも取り組んでいる。

 

■ABC クッキングスタジオについて

https://www.abc-cooking.co.jp/

ABC クッキングスタジオは、国内・海外会員約168万人を抱える世界最大級の料理教室(2023年10月)。2010年12月より中国・香港・台湾・シンガポール・タイ・韓国・マレーシア・インドネシアと海外8ヶ国・地域に教室を展開し、アジア圏を中心にサービスを拡大しています。「世界中に笑顔のあふれる食卓を」の企業理念のもと、料理・パン・ケーキを学べる「ABC Cooking Studio」、4歳からのクッキングスタジオ「abc kids」、入会金不要1回完結の「1day lesson」などのサービスを提供し、生徒さまに「手作りの食」の大切さと楽しさを伝えています。また、特産品を使ったレシピ開発やコンサルティングによる地方創生事業、商品プロモーションを目的としたメディア事業、企業や自治体に人材支援を行う派遣事業(ABCジョブスタジオ)なども展開しています。

 

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