スタンデージが新政酒造の輸出パートナーとして物流網の提供を開始

定温航空便で品質維持しタイムリーに世界へ すし匠などニューヨークの名店向けで活用

 

デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がける株式会社STANDAGE(東京都港区、代表取締役社長:足立彰紀、以下スタンデージ)は、新政酒造株式会社(秋田県秋田市、代表取締役社長:佐藤祐輔、以下新政)の輸出パートナーとして、新政が手掛ける日本酒の輸出における物流網の提供を開始しました。スタンデージが農林水産省の補助事業として構築したコールドチェーン(定温航空便によるドアtoドア輸送網)を活用することで、従来手法よりもきめ細やかな品質管理とトレーサビリティの担保を実現します。

 

新政は1852年に創業し、現在は8代目の佐藤祐輔社長主導のもと、伝統を重んじながらも革新的な酒造りにこだわり、国内外の愛好家を唸らせている人気の酒蔵です。
アジアや欧米、ハワイへの輸出も行っており、海外にも熱狂的なファンを抱えています。
23年12月、新政の顧客で、ハワイにも店舗を構える四谷の名店「すし匠」がニューヨークに新店をオープンするにあたり、新政は大規模拡販戦略を取る従来の卸手法ではなく、飲食店の要望を汲みつつ、日本と変わらぬ品質で輸送が可能なアメリカ向け輸出パートナーを探していました。

スタンデージは農林水産省の補助事業として、23年からコールドチェーン(定温航空便によるドアtoドア輸送網)の構築に取り組んでおり、この物流網を使って欧州・アメリカ向け越境ECサイト「縁-YUKARI-」を通じて日本酒や日本産品の輸出を行っています。
この物流網の強みは、現地業者の管理を経ずにドアtoドアで顧客の手元まで品質・温度管理を徹底できること、欧州・アメリカ向けならお届けまで数日~2週間程度と短いこと、小ロットでの輸送ができることの3つです。

従来のコンテナ輸送では品質管理面で難しいとされていた生酒なども、このコールドチェーンの活用により、現地飲食店の手元まで、お店で適切に保管ができる本数だけを、日本と変わらぬ品質のまま輸送ができるようになりました。
スタンデージは新政の輸出パートナーとして、23年12月より新政商品のニューヨーク向け輸出に関するあらゆる業務を請け負います。
また、今後は欧州向けのほか、東南アジア向けの輸出に関しても、物流網の提供について協議を進めています。

スタンデージは新政の海外輸出を支援することで、日本の食文化や歴史、ストーリーの正しい認知・普及と地方創生に寄与するとともに、世界の貿易市場の活性化に貢献してまいります。

 

■新政酒造について
新政酒造は、90年以上前に自社内にて発見された酵母「きょうかい6号」による”純米造り”のみをモットーとしております。また”生酛(きもと)”という江戸時代の製法にこだわり、すべての酒を木桶にて醸しているところも大きな誇りです。新政酒造はこれからも日本の伝統発酵文化の保護・育成・継承に邁進してゆきます。

 

■スタンデージについて
2017年3月設立。「すべての国が、すべてのモノに、平等にアクセスできる世界の実現」をビジョンに掲げ、地域や国に関わらず安心・安全・安価に「商品」と「代金」の同時交換を可能にする、ブロックチェーンとステーブルコインを活用した新貿易決済システムの開発を行う。主要な市場はアフリカをはじめとする新興国とみて、ナイジェリアをはじめアフリカ4か国に拠点を設置し対アフリカ貿易事業を展開。貿易決済領域にとどまらず、販路開拓や受発注、国際物流といった貿易全体のDXを実現するシステムの開発・提供を行いながら、国内の新規貿易プレイヤーを増やすため、中小企業の輸出支援にも取り組んでいる。
◇「デジトラッド」サービス公式サイト:https://standage.co.jp/digitrad
設立  2017年3月
代表者 代表取締役社長 足立 彰紀
資本金 6億856万8,500円(3億278万250円の資本準備金を含む)
URL  https://standage.co.jp/

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