宮崎発・一本釣り×急速冷凍の高品質カツオで切り拓く海外市場有限会社浅野水産 様

今回、STANDAGEのおまかせ貿易を導入することになったきっかけを教えていただけますか？

「臭みがなくて食べやすい」と高評価をいただく私たちのカツオ製品は、一本釣り漁法にこだわり、MSC認証を取得した自社漁船で水揚げした魚を、港に隣接する加工場で鮮度を保ったまま液体急速凍結しています。日本農業遺産の認定なども受けています。ですが、近年の燃油・資材費の高騰や、国内市場の飽和という構造的な課題に直面し、持続可能な経営のためには新たな展開が必要だと感じていました。そこで、次の一手として海外販路の開拓に踏み切ることにしました。

そんな中、展示会に出展していた際、STANDAGEの担当者に声をかけていただいたことが、『おまかせ貿易』を知るきっかけでした。単なる輸出手続きの代行ではなく、市場開拓全体を視野に入れた支援体制に可能性を感じ、導入を決めました。

具体的にどのような内容でしたか？

STANDAGEが提供してくれているのは、単なる貿易代行にとどまるものではありません。私たちが重視していたのは、市場調査や販売後のフィードバック収集、そして、戦略の見直しまでを含めたマーケティング活動全体を支援する形の販路開拓でした。

海外展開においては、「売って終わり」では成果につながりません。むしろ販売後にどう市場へ根付かせるか、どう改良を重ねていくかが本当の勝負です。STANDAGEはこうしたプロセスのすべてにおいて、私たちのパートナーとして伴走してくれています。

導入後、どのような効果が得られましたか？

これまで、自社のリソースだけでは対応が難しかった輸出手続き・書類作成・輸送の調整といった貿易実務について、STANDAGEの支援により確実に実行できる体制が整いました。専門的な知識や実務対応を自社内でまかなうのは現実的に難しく、その部分を安心して任せられるのは大きなメリットです。

さらに、単に「輸出する」だけで終わらず、現地からの一次情報をもとにしたフィードバックを受け取れるようになったことで、市場動向をリアルタイムに把握し、販売戦略に活かせるようになりました。たとえば、「どのような味付けが好まれるか」「どの販路が効果的か」といった情報が、これまでの勘や経験に頼ることなく、実際のデータや現地の声として得られている点は価値が高いと感じています。

今後、おまかせ貿易にはどのようなサポートを期待されていますか？

今後、STANDAGEに期待しているのは、海外市場でのより具体的な成果を一つずつ積み上げていくことです。たとえば、販売数量の目標達成やリピート受注の継続、現地でのブランド認知の定着といった、明確な指標に基づいた成果です。

その実現に向けては、現地パートナーとの連携をさらに深めながら、「どの国・地域に、どのようなアプローチが最適か」を見極めていく必要があります。STANDAGEには、引き続き有益な情報提供と、実行面での支援を期待しています。

浅野水産 浅野様のコメント

私たちのように国内中心で事業を行ってきた企業にとって、海外展開は大きな挑戦です。言語・法律・輸送・関税など、越えなければならない壁がいくつもあります。ですが、『おまかせ貿易』は、そうした企業にとってこれから海外に挑戦したいけれど、何から始めればいいか分からない――そんな企業にとって、まさに次の一手になるはずです。