2021.11.16
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アフリカといえば、ケニアや南アフリカ、タンザニアをはじめ、野生動物の宝庫です🐘🦒🦏
その一方で、アフリカゾウやサイなど、野生生物を狙った密漁が横行しています。
そんなアフリカで異変が起こっています。
日本のメディアでも3週間ほど前にとりあげられていましたが、
”アフリカ・モザンビークのゴロンゴーザ国立公園で、牙のない状態で生まれてくる雌のゾウが増えている”そうです。(プリンストン大学の研究チームによる)
モザンビークでは、1977年から1992年にかけてのモザンビーク内戦で、象牙を狙った密猟が横行し、アフリカゾウの個体数は1972年時点の2,542頭から2000年には約90%減の242頭まで大幅に減少しました。
その一方で、牙のないメスのアフリカゾウの個体の割合は、1970年代初めの18.5%から、2000年代初めには50.9%と、30年でおよそ3倍に増加しました。
研究チームによると、激しい象牙密猟で頭数が激減する中で、メスのアフリカゾウに牙が生えないという急激な進化が起こり、これは密猟という脅威の下ではるかに高い確率で生き延びることができる表現型の出現だということです。
(研究チームのシミュレーションによると、実際に牙のないメスの生存率は牙のある個体に比べて5.13倍高かったと推定されています。)
人間による野生動物の搾取が、生物の進化に影響を及ぼす可能性があるという、ものすごく興味深い研究結果ですよね。
と同時に、人間の責任も問われますね。
日本もハンコ文化に使われる象牙や象牙製品を売買している国として、もっと野生動物に目を向けていかないといけません。
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