
伝統産業に海外の風を――畳製造業者が挑むグローバル市場開拓及能株式会社 様
及能株式会社は明治18年創業から続く畳業の他、不動産賃貸業、営業倉庫業をも展開する老舗企業です。伝統を守りながらも時代の変化に対応すべく、STANDAGEの『おまかせ貿易』を導入し、海外市場への挑戦をスタートしました。縮小する国内市場を前に、新たな可能性を模索する取り組みが始まっています。
課題
- 国内市場の縮小による将来展望への危機感
- 海外展開に必要な知見・リソース不足
現状
- 展示会での製品PR・商談支援による引き合いの獲得
- 展示会出展による国際的な製品評価の獲得
- 中長期的なブランド戦略に向けた準備の加速
今回、STANDAGEのおまかせ貿易を導入することになったきっかけを教えていただけますか?
弊社は長年にわたり畳の製造・販売を手がけてきましたが、近年では畳業界全体が需要減少の一途をたどっており、危機感を抱いていました。日本の伝統文化である畳を次の世代へ繋ぐためには、新しい市場を開拓する必要があると感じていたものの、国内で培った商品知識や技術力だけでは限界がありました。
実際、業界内では「海外に挑戦する畳店」が注目を集めており、私たちもメディアを通じてそうした動きを目にする中で、次第に海外進出を意識するようになりました。ですが、貿易に関するノウハウは全くなく、何から始めていいのかも分からないというのが正直なところでした。
そんな中、STANDAGEの営業担当者から連絡を受けました。『おまかせ貿易』についての説明を聞き、貿易業務を全面的に任せられる点に魅力を感じ、社内で検討の結果、導入を決定しました。タイミング的にも、当社の取扱商品に海外展開の可能性が見え始めていたため、最適なタイミングでした。
具体的にどのような内容でしたか?
私たちは職人中心の体制で、営業や海外市場へのアプローチに十分なリソースを割くことが難しく、展示会出展のハードルも高いと感じていました。ですが、フランス・パリで開催された「メゾンエオブジェ(フランス・パリで開催される欧州最大級のインテリア・デザイン見本市)」に実際に出展した際、現地での出展手続きや製品のPR、さらには当日のサポートに至るまで、STANDAGEが対応。大変助かりました。
展示会後には、実際に寄せられた評価や反応を基にした具体的なアドバイスを受けることができ、そのフィードバックを次のステップに活かした次の課題設定にもつながっています。
導入後、どのような効果が得られましたか?
契約は2024年8月に開始し、まだ実績としての成果はこれからの段階ではありますが、社内では既に次のステップを見据えた議論が活発になっています。初めての展示会出展を通じて、私たちの商品が海外市場でも一定の関心を得られるという感触を得ることができたのは、大きな収穫です。
今後2年間の契約期間中に「海外ブランドとしての確立」を目標に掲げており、そのための準備を着実に進めていきたいと考えています。販路拡大のためのさらなるサポートも引き続きお願いしたいところです。
今後、おまかせ貿易にはどのようなサポートを期待されていますか?
STANDAGEとの契約終了後の選択肢についても、今後の事業戦略を検討する上で重要なポイントになると感じています。たとえば、継続的なパートナーシップの形やスポット契約といった可能性について、あらかじめご案内いただけると、次のステージへの準備がよりスムーズに進められるかと思います。

及能 鍋谷様のコメント
『おまかせ貿易』の最大の魅力は、すべてを安心して任せられる体制が整っていることだと感じています。私たちのように海外市場への知見や経験が限られていても、STANDAGEがその環境をしっかりと整えてくれるおかげで、海外市場への一歩を踏み出すことができました。
特に印象的だったのは、担当の方が実際に現地に足を運び、リアルな市場の声をフィードバックしてくださった点です。海外展開を視野に入れている企業様には、まずは一度、STANDAGEにご相談されることをおすすめします。