国内市場は緩やかに縮小していく。そう感じた海苔メーカーが選んだ道株式会社通宝 様
熊本県で有明海産の海苔を使った加工食品を製造・販売する株式会社通宝様。国内の食品安全に関する認証規格「JFS-B」を取得し、味付け海苔や焼き海苔、佃煮、ふりかけ、海苔を使ったドレッシングなど、百貨店やスーパー向けを中心とした家庭用・ギフト向けの商品を主力に展開しています。以前から台湾やブラジル、香港、そしてディストリビューターを通じたシンガポールへの輸出実績を積み重ねてきた同社は、STANDAGEの『おまかせ貿易』を導入し、フランスをはじめとする海外展開をさらに進めています。
課題
- 海外の規制に関する情報収集の難しさ
- 言語の壁による海外バイヤーとの円滑なやり取りへの不安
- 対応できる国が限られた輸出支援サービスの中での、複数国展開の難しさ
現状
- 全世界を見据えた輸出サポート体制の確立
- 書類対応やバイヤーとのやり取り代行による負担軽減
- フランスをはじめとした海外への継続的な出荷の実現
今回、STANDAGEのおまかせ貿易を導入することになったきっかけを教えていただけますか?
弊社ではかねてより海外展開への関心があり、熊本県が実施する輸出支援の取り組みに参加したことをきっかけに、台湾やブラジル、香港、シンガポールへの輸出を経験してきました。私の中では、国内の食品市場は今後ゆるやかに縮小していくという見通しがあり、百貨店やスーパー向けの販売だけでは限界があるとも感じていました。だからこそ、早いうちから海外に目を向けて種をまいておきたいという思いがありました。フランスでは4年ほど前からテストマーケティングにも挑戦していましたが、日本国内でしか販売実績がなかったこともあり、社内には懐疑的な声もありました。
輸出を進める中では、国ごとに規制や言語が異なるため必要な情報を集めるのが難しく、名刺交換をしても次にどう動けばよいのか分からない、サンプルを送ってほしいと言われても対応に迷うといった場面が続いていました。JETROさんや地域の商工会議所さんにも情報収集のために相談し、商談会にも積極的に参加していましたが、開催地が東京など地理的に離れていることに加え、良い接点まで進んでもその先は自社だけで動かなければならないという壁もありました。輸出支援を掲げる企業はいくつもありましたが、その多くは対応できる国が1カ国程度にとどまっており、複数国を見据えて動きたい弊社に合うサービスがなかなか見つかりませんでした。
STANDAGEさんを知ったのは、お取引している金融機関からのご紹介がきっかけです。セミナーに参加したことから商談に進みました。全世界を対象にカバーしていただける点は他ではあまり見られない強みだと感じましたし、債権リスクへの対応にも安心感があったことが、契約を決める大きな理由になりました。
具体的にどのような内容でしたか?
具体的に助かっているのは、書類の手配をはじめとした輸出に関する事務対応や、海外バイヤーとのやり取りの代行です。国ごとに異なる規制のナレッジ共有や、アメリカ向け輸出に必要な「FDA施設登録」のサポートも受けています。 担当の方には、これまで一貫して誠実に対応いただいていると感じています。
展示会サポートについても心強く、今後はバイヤー商談への同席なども増やしていければと考えています。現状では発注いただいている先がまだ1カ所ということもあり、今後はより多くの取引先へと広げていきたいという思いがあります。

導入後、どのような効果が得られましたか?
定量的な成果として、STANDAGEさんが開拓されたフランスのバイヤー様からは6月・7月と継続的にご発注をいただいており、着実な成果につながっています。 社内の体制にも変化が出てきています。現在は私が新規開拓を一手に担い、取引が軌道に乗った国には担当者を配置する体制を整えており、台湾については専任の担当者を置くまでになりました。日本の食品輸出EXPO2025冬や、食品分野の国際見本市「FHA(Food & Hotel Asia)」への出展、香港での商談用サンプル持参など、STANDAGEさんのサポートを受けながら海外への接点も着実に広げてきました。

投資が先行することへの懐疑的な声も社内には一部ありますが、結果が出てくることで意識も変わっていくのではと感じています。最終的には海外売上1億円、1カ国あたり1000万円規模を目指しており、これはSTANDAGEさんに案内された勉強会で学んだ考え方を参考にしています。現在はシンガポール、アメリカ、フランスに力を入れており、フランスで開催される世界最大級の食品見本市「SIAL Paris」への出展に向けては、どのような商品をどう売っていくか、選定や検討を進めているところです。
今後、おまかせ貿易にはどのようなサポートを期待されていますか?
引き続き期待しているのは、バイヤー商談への同席や、展示会サポートです。国内外問わず展示会に取り組む中で、1年間のスケジュールを早めに共有していただけると、「これに出よう」という計画が立てやすくなると感じています。2026年冬の輸出EXPOについても、熊本県枠での参加を検討しているところです。
また、EU向けには水産HACCPへの対応が必要になるため、水産品を使わないわさび味・野菜味のふりかけなど、新しい商品づくりにも取り組んでいます。海外展開の選択肢を広げる意味でも、こうした挑戦を続けていきたいと考えています。
株式会社通宝 塚田様のコメント
完全に丸投げにしてしまうのは良くないと思います。積極的に海外の販路開拓に関わっていく姿勢が大切で、特に経営層が海外に目を向けているかどうかが鍵になると感じています。
独自の技術や価値、商品力を持っている企業こそ、海外でしっかり評価していただけるのではないでしょうか。海外の情勢については一定の心構えは必要ですが、情報収集を並行しながら進めれば、過度に恐れる必要はないと思います。
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