株式会社瀬戸水産

堅実経営のその先へ――水産業が描く海外取引の新たな可能性株式会社瀬戸水産 様

加工水産物の製造・卸売と活魚の運送・販売を展開する株式会社瀬戸水産。ノルウェー産サーモンを中心に、関東・関西圏の大手スーパーや飲食店へ高鮮度の魚を供給しています。2023年には関東第二工場も竣工し、供給体制の強化が進む中、『おまかせ貿易』を活用した海外展開への第一歩を踏み出しました。

課題

  • 国内市場への依存構造
  • 海外展開に関する情報・経験の不足
  • 貿易実務の煩雑さに対する心理的ハードルの高さ

現状

  • 新規開拓先からの問い合わせ獲得
  • 営業進捗の可視化と社内意思決定の円滑化
  • 実務に即した伴走型の提案支援体制の構築

今回、STANDAGEのおまかせ貿易を導入することになったきっかけを教えていただけますか?

私たちは香川県を拠点に、国内市場で堅実に事業を展開しており、売上も安定していました。そのため、当時は特に大きな課題を感じていたわけではありません。そんな中、地元の金融機関の方から「海外展開に可能性があるのでは」とのお声がけをいただいたことが、海外への一歩を考えるきっかけとなりました。

ちょうど円安が進んでいた時期でもあり、社会全体としても輸出ビジネスへの追い風を感じていた頃です。その流れの中でSTANDAGEの『おまかせ貿易』を知り、「これはすべて任せられるのではないか」と直感し、他社のサービスと比較することなく導入を決めました。

具体的にどのような内容でしたか?

サービス開始当初は、双方の状況や考え方をすり合わせるのに一定の時間がかかりましたが、時間とともに連携体制が整い始めました。特に今年に入ってからは、「現在こうした提案があります」「次はこのステップへ進みましょう」といった具体的で丁寧な情報共有が継続的に行われ、取り組みの方向性が明確になってきています。

営業活動の進捗も可視化され、社内での意思決定もスムーズになったと実感しています。報告や連絡、提案のやりとりも定着し、少しずつではありますが確実に案件が動いている手応えを感じています。まだ成果としての数字はこれからですが、「着実に動いてくれている」という信頼感が生まれている点は、大きな前進です。

導入後、どのような効果が得られましたか?

現在、オーストラリアやシンガポールなど、これまで接点のなかった国の企業からの問い合わせが入ってきています。直近の報告でも、複数社が関心を示しているという情報があり、社内でも期待感が高まってきました。

私自身、前職で貿易業務に携わっていた経験があり、その複雑さやハードルの高さはよく理解しています。そうした中で、STANDAGEのチームは実務に精通しており、単なる紹介にとどまらず、相手国との交渉を見据えた実践的なアドバイスをしてくれる点に、大きな価値を感じています。

今後、おまかせ貿易にはどのようなサポートを期待されていますか?

現在は、ようやくスタートラインに立ったところです。今後は、海外企業との定期的な取引が行える体制の構築を目指しています。数値的な目標としては、今回の海外展開にかかる初期投資を2年以内で回収できることを一つの目安としています。

そのためにも、STANDAGEには、地道でも確実に成果につながる行動を積み重ねていただきたいと考えています。派手な成果よりも、一歩一歩着実に進めていくこと。それが、最終的に大きな成果へとつながっていくと信じています。

新鮮なサーモンは、厳選された仕入れと独自の輸送方法で鮮度を保ち、市場や飲食店に届けられている。

瀬戸水産 瀬戸様のコメント

『おまかせ貿易』の魅力は、「自社では届かない場所へアクセスできる」点にあると感じています。自分たちだけでは得られない情報や、これまで接点のなかった海外企業とのつながりを、着実に広げてくれる存在です。導入当初は、貿易の全体像が見えづらい部分もありましたが、時間とともに一つひとつがつながり、海外展開の全体像が明確になってきました。

この取り組みは、まさに「伴走型の支援」だと捉えています。企業側にも主体的な姿勢が求められますが、その分、形式的なマッチングにとどまらない、実のある取引が実現できるのではと、期待を寄せています。

※掲載内容は取材当時のものです。

導入事例集

“売れる国”は、売り方で決まる

輸出成功の実例ガイド

「海外進出って難しい?」そんな不安を乗り越えた企業のリアルな体験を、実例でご紹介します。
海外へ一歩踏み出すヒントを、『おまかせ貿易』の導入事例集から。

事例集ダウンロード