
「音」で磨いた味を世界へ。“音響熟成”と’’貿易支援’’で海外展開の壁を突破オンキヨー株式会社 様
オンキヨー株式会社は、音響技術を活かした音響熟成でお酒の味わいを深め、世界市場への展開を加速しています。STANDAGEの『おまかせ貿易』を導入し、グローバルな挑戦が本格化。音で磨かれたお酒の可能性が広がる中、オンキヨーの新しい未来に注目が集まります。
課題
- 海外営業を担う人材の不在
- 契約・物流・決済を含む広範な業務負担
- 決済リスクに対する不安
現状
- 海外営業の現地代行による商談機会の創出
- 契約書作成から物流・決済までの一貫支援の獲得
- 業務工程ごとの段階的委託の実行(予定)
今回、STANDAGEのおまかせ貿易を導入することになったきっかけを教えていただけますか?
弊社はこれまで国内市場を中心に事業を展開しておりましたが、将来的な成長戦略としてお酒の海外輸出を本格化させたいという強い想いがありました。ですが、海外進出に向けては様々な課題が山積していました。最大の障壁は、海外営業を担う人材の確保でした。現地で誰がどのように営業活動を進めるのか──その体制づくり自体が、大きなハードルとなっていたのです。それに加え、商品紹介用のツールの準備、契約書類の整備、輸送・物流を含む貿易実務、そして決済に関わるリスクなど、対応すべき領域は広範囲に渡っていました。弊社には貿易専門の部署がなく、ゼロから社内に体制を整えるには、人材採用と教育が必要で、先行投資としては非常にリスクが大きいと感じていました。
特に、東南アジアなど新興市場をターゲットにする場合、決済の信頼性は非常に重要です。アドバンス送金(貿易決済において商品の受け渡し前に代金を支払うこと)の確保が難しいケースも多く、商品を送ったにも関わらず入金がされないリスクをどう管理するかは大きな課題でした。
そのような背景のもと、弊社のニーズに包括的に応えてくれる『おまかせ貿易』という選択肢に出会いました。部分的に外注できるサービスは他にもありましたが、営業から契約、決済までを一気通貫で担ってもらえる点が決め手となり、導入を決断しました。
具体的にどのような内容でしたか?
最も価値を感じているのは、営業活動の支援です。STANDAGEには、現地での営業開拓に積極的に取り組んでいただき、弊社単独ではアプローチが難しいレストランやホテルなどの現地顧客への営業を代行してもらっています。また、貿易実務においても、契約書の作成、物流の手配、決済方法の提案まで一貫して支援していただいています。特に、初期の少量輸出や、現金送金ベースでの取引など、通常であれば対応が難しいフェーズでも柔軟に動いてもらえている点は非常に助かっています。
今後、契約・貿易実務フェーズにおいても、段階的に委託範囲を広げていけるという設計は、私たちのようなスタートアップ型の海外展開企業にとって非常に現実的なモデルだと感じています。
導入後、どのような成果が得られましたか?
現在は、営業活動を通した海外市場開拓フェーズに重点を置いており、まだ実際の輸出実績には至っておりません。しかし、すでに海外のネットワークを通じていくつかの具体的な接点が生まれ始めており、明確な一歩を踏み出せた実感があります。
社内に営業人材や貿易実務担当を一から採用・育成することなく、必要なところだけを段階的に委託できるという柔軟性は非常に大きなメリットです。仮にこの一連の業務を内製化しようとすれば、法務、貿易、営業、管理の各分野で専門人材を複数名採用する必要がありました。ですが、現在はコストも時間も大幅にかかるところを「全ておまかせできる安心感」があります。
今後、おまかせ貿易にはどのようなサポートを期待されていますか?
今後は2年間の契約期間の中で、営業先の開拓がどこまで進展するかが重要だと考えています。そこが見えれば、次のフェーズとして契約実務、貿易業務の本格化へと移行していく計画です。また、営業展開が東南アジア中心で始まっていますが、商談の具体化とともに市場をさらに広げていける可能性も感じています。最終的には、5年後を目安に、ある程度の取引の型が確立された段階で、貿易実務の内製化も視野に入れています。
弊社のように海外営業部が存在しない企業にとっては、こうした一連の流れを柔軟に委託できる体制は貴重です。今後も商談状況や市場の反応を見ながら、都度相談しつつ、段階的に『おまかせ貿易』の幅を広げていきたいと考えています。

オンキヨー 林様 吉原様のコメント
『おまかせ貿易』は、これから貿易に挑戦しようとする企業にとって非常に有効なサービスだと感じています。とくに営業と決済といった、貿易の肝ともいえる領域を委託できるというのは、通常では考えられないほど大きなアドバンテージです。最初から全てをおまかせするのではなく、フェーズごとに必要な部分だけを委託できるのも魅力的で、弊社のようにこれから輸出に踏み出す企業には特におすすめです。リスクを最小限に抑えつつ、確実に海外展開の第一歩を踏み出すことができます。
まだ輸出実績はこれからという段階ではありますが、現時点でも営業支援の手厚さ、柔軟な対応力、そしてコスト面での合理性には大きな満足感があります。貿易の“道筋”を作ってくれる存在として、今後の成長を共に築いていけるパートナーだと考えています。
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